プロジェクト進捗状況4 (2021.6.22)

 
 

◉Fusion360で交換可能な杖の持ち手の製作

  

 前回の更新では四点杖の改善案を形にしたが、杖全体を3Dプリンタで製作することは現実的ではないので、今回は取り替え可能な持ち手を製作した。
 一般的に、販売されている杖の持ち手はどれも同じような形状をしているので、多様な持ち手を取り替え可能にすることで、より自分にあった杖になるのではないかと考察した。
     


 

◉Part1 T字型

  
 
  まず「スケッチ」で持ち手の輪郭を描く。
 
   「押し出し」で立体的にし、持ちやすくする為に「フィレット」をかけて角を丸める。
 
   付け替え可能にするために、杖本体と持ち手をつなぐ、ネジ部分の受け皿を作製する。
  まず、適当な大きさの円柱を描く。
 
   次に、円柱にネジを切るために、「穴」をあけ、ネジのタイプ・寸法を設定して実行する。
  ネジ部分の受け皿完成。



  最後に全てを結合したら、完成!
 
  
 
  




◉Part2 球型

  
 
  まず持ちやすい大きさの「球」を作製する。
 
  球体だけでは、安定感がないので、下面に指を引っ掛ける台座を作製する。
 一つ前に作製した、球体と同じ大きさの直径の円柱を作製する。
 
   「フィレット」をかけて角を丸くする。 そしてPart1でも作製したネジの受け皿を同様に取り付ける。  


  最後に全てを結合したら、完成!
 
  
 
  




◉Part3 グリップ型

  
 
  持ち手に窪みをつけることで、握った時に力が入りやすくするために、「スケッチ」で上記のように描く。
 
  次に、「押し出し」を行い立体にし、角を取るために全ての面に「フィレット」をかける。
  そしてPart1でも作製したネジの受け皿を同様に取り付ける。


  最後に全てを結合したら、完成!
 
  
 
  




 ◉今回は、持ち手に重点を置いて製作を行なった。杖を色々カスタマイズできれば、より自分に合ったものになるので、利用しやすくなると感じる。
  そして、自分の好みに応じた持ち手を作ることができるので、差別化を図ることができ、一眼見て自分のだとわかる。

  ただ実際に取り外しを可能とするためには、柄(シャフト)部分も対応していなければ使用できないので、柄にも加工が必要であること。
  木製やカーボン製の持ち手に比べ、衝撃に弱いので欠けたり、折れたりしてしまう可能性がある。