プロジェクト進捗状況2 (2021.5.17)

 
 

◉インタビューの趣旨

  

   短期間の介護だけでは発見できなかった使いがっての悪い介護用品を見つけるために、介護に携わっている方の実体験から、改善の余地がありそうな介護用品をピックアップしてもらい今後の研究テーマの題材とするためにインタビューを行なった。


 

◉インタビュー対象

  ・社会福祉法人 横浜市福祉サービス協会 横浜市泥亀地域ケアプラザ(いきいきセンター金沢)
   介護支援専門員 山下様


 

◉インタビュー詳細

 1.改善の余地がありそうな介護用品

 

  ★紙おむつ…祖父の事例と同様に、介護現場でも一番問題視されている。
   汎用品なので、人によっては不快感がある為使用を拒んだり、自ら脱いでしまうケースが多々あるという。


  ★杖…転倒予防や歩行介助で多く用いられており、一般的なT字杖と四点で地面を支える四点杖がある。
   どちらも舗装された道などでは安定感があり使用しやすいが、舗装されていない道であると安定感がなく最悪転倒してしまうことがある。
   また、重すぎても軽すぎても使用出来ないので質量の面も重要点である。


  ★スプーン・フォーク・箸…介護専門として提供されているが、材質の問題がある。
   軽くて耐久力に優れた物が好まれており、シリコン素材やプラスチックが多く用いられている。
   だが、素材特有の匂いや口当たりの不快感で使用を拒む入居者もいるという。



   ※介護用品とは別に、リハビリや頭の体操として行なっているレクレーションの提案があった。
   具体的には、デイサービスや介護施設などでは毎日入居者が集まって、パズルや字の書き取り、歌唱などを行なっている。
   レパートリーが少くない上に、一歩間違えれば幼稚園児と同じ扱いとみなし参加を拒否する方もいるという。
   そこで、五感を使ったボードゲームやコロナ禍に対応した個人的に行えるものが欲しいと仰っていた。     

    
  

 2.介護現場の実態について

   ★集団活動の制限… 通常通りデイサービスなどを行なっているが、重症化しやすい高齢者の感染を防ぐためにも感染対策を徹底的に行なっているため、集団でのレクレーションの中止や個人活動にシフトしている。

   ★利用者減少…私の住んでいる横浜市金沢区は、横浜市の中でも高齢者数が上位にランクインしており、福祉サービスを利用している方もたくさんいる。
    コロナ感染が心配で、利用者が減少しているのが現状である。食事・リハビリ・入浴・レクレーションと長時間施設にいるため、その分感染リスクが高いと判断されるらしく、短時間のリハビリ専門コースの利用者が増加している。

   ★高齢者の増加…私の住んでいる横浜市金沢区は横浜市の中でも高齢者数が多く上位にランクインしている。
    介護施設の入居待ちは、常に100以上待機しており中々入居することができないのが実態である。
    ここ最近介護施設が多数建設され始め、介護施設が逼迫していると肌で実感できる。



 

◉今後の課題

   介護用品専門店の方とのインタビューを予定
   インタビューをもとに研究テーマの剪定
   3D技術の習得


 

◉ご協力先情報


社会福祉法人 横浜市福祉サービス協会 横浜市泥亀地域ケアプラザ (いきいきセンター)
http://www.hama-wel.or.jp/office/deiki/index.html

*写真撮影・掲載許可を頂きました。